ISO 9000 でいう継続的改善は、切れ目のない連続的(continuous)とは異なり、断続的な(continual)改善活動である。
継続的改善として、QCサークル(小集団)と方針管理の活性化を図ろう。さらに、ISO QMS の問題点を指摘し、対処の仕方を検討する。
それには、まず、活性化の意味を定義しなければならない。 → 活性化とは
「QCストーリー通りに活動して改善した」という話は、必ずウソ話になる。なぜ、そう言えるか?
QC活動はQC手法を使って問題を解決する活動だよ。QC手法を使った振りをする活動じゃないよ。
まだ弓も鉄砲も手に入らないないうちに、的を設定する人はいるか? 願望(ビジョン)なら分かるが。
従来教わったQCストーリーは、恐らく全くの間違い。
主な間違いを拾ってみる。
現状把握(C)対策の検討(A)対策の決定(P)実行(D)、再び現状把握(C)~を繰り返す。CAPDサイクルをバカにしちゃ困る。ノーベル賞学者は皆がこれで成功した。
QCサークルの発表の目的は相互啓蒙。だから過去の活動で「勉強になった点」を発表せよ。学ぶ点があるなら、失敗談でもよい。
「頭・手・足が痛いが、これこれの理由で手だけ選んで治療する」なんて、バカな話はあるか? 発表テーマは1件だけ選べ、活動テーマは全部やってくれ。QCサークルが目標を立てた? 計画を立てた? 全部、ウソ話だよ。
殺人事件が起きた。バカは犯人の見当がつないから多数の容疑者を列挙する。シャーロック・ホームズやコロンボ警部は、最も疑わしい1~2名の容疑者しか挙げない。
QCサークル活動の活性化を図るには、沈滞した原因を特定せよ。その上で、(1)多数のテーマ、(2)簡単な活動、(3)僅かな効果~を繰り返せ。
方針管理は企業の経営革新を誤らずに進めるやり方。
長期方針ではビジョンを立てて手段を研究する。短期(年度)計画では目標を設定して実行する。ユニクロの柳井氏に学べ。
QMC は品質管理の憲法であり、重要な規定のはず。しかし、現実は典型的なザル規格。実行の証拠となる記録の真偽は調査外でデッチ上げで十分。誤訳が多く、審査員はほぼ全員がシロウト。事件が起きてみるとISO認証登録がされている。
安全と環境に配慮して品質・納期・コストを「作る」ことが品質管理。仕事ぶりと結果を調査し報告することが品質保証。全員が参加して改善するのがTQM(総合品質管理)だ。実は、問題がいろいろとある。
CAPDサイクルとも呼ばれる試行錯誤の繰り返しである。QCサークルの活動手順として重要。だが、バカにしていけない。ノーベル賞の受賞者はほとんどこれで偉業を成し遂げた。